初めての美容鍼2(鍼の材質・細さなど)

そもそも「鍼」を受けたことがない方が、お顔という皮膚が薄く、デリケートな部分に「鍼」をする「美容鍼」というのは、かなりハードルが高いですよね?

「鍼って、本当に大丈夫なの?」そのような不安があると思います。

私自身は小学生のころから、捻挫をしたら接骨院で「鍼」も受けていたので、身体に「鍼」を入れると「痛み」がなくなる、早く回復できる「身体に良いもの」という認識を幼いころに実感しているベースがあります。

ところが年配の方でも、今までの人生で「鍼」を受けたことがなく、「美容鍼」が初めての「鍼」経験となっている方も多くいらっしゃいます。

「注射」をイメージしている方もいらっしゃり、鍼灸院の「鍼」の実際からはかなり違っているのです。

「鍼灸院」が扱う鍼の直径は、0.1~0.18㎜くらいと、髪の毛くらいの細さです。材質はステンレスで、全て使い捨てです。鍼の先端は、痛みが起きにくいよう工夫されており、さらに鍼とセットでプラスチックの管がついていて、それを使うことで、ほとんど痛みを感じることなく、皮膚に入れることができるようになっています。

ちなみにこの「管を使って鍼を入れる」方法は、江戸時代の日本人が考え出した方法です。日本人の繊細な感覚は、「痛み」をできるだけ少なくする工夫を生み出すようです。中国の鍼と違って、長さも1.5~5㎝くらいで、短く、深く入れる必要性を日本人は感じていないようです。実際、鍼は深く入れる必要はほとんどありません。皮膚への刺激で充分な場合もあり、なでるための「鍼」も存在します。

ところが「美容鍼」は2㎜ほどは「鍼」を皮膚に入れた方が効くのです。なぜなら表皮の下2㎜には真皮層があります。

お肌の「ハリ」を生み出すコラーゲンやエラスチンなどのたんぱく質を生み出す繊維芽細胞が、そこには多く存在します。

「しわ」「たるみ」「くすみ」はこのコラーゲンやエラスチンの再生が加齢とともに、少なくなっていることが原因で起こります。

「鍼」は真皮層を刺激することで、繊維芽細胞に働きかけ、コラーゲンやエラスチンの再生を促すことができるといわれています。

実際「美容鍼」を受けた直後も、筋肉への効果で「引き上がり感」を実感されますが、「コラーゲンやエラスチンの再生」作用が働くのにはまた数日かかり、数日後に「お肌のハリやなめらかさ」を実感される方が多いのです。

「鍼」を2㎜ほど入れることで、目には見えないほどの繊細な傷ができます。それを修復しようと繊維芽細胞が働き始めるのです。「お肌の傷を治す治癒力」を利用した美容施術方法、それが美容鍼です。