お身体を総合的に診てもらいたい方へ
当院には介護のお仕事をされている方や、看護師さんが多くご来院されています。
彼女たちは日常的にお年寄りの介護、看護をされているので、お年寄りの身体の状態を非常によく理解されています。
「老化が進むとね、だんだん股関節が固くなっていくの。それで太ももの骨が内側に回ってしまって、足で体重を支えるのがどんどん難しくなっていくんですよ。」という説明に、みなさま、
「そうですよね、お年寄りは内またになっている」と納得されます。
「それでね、今あなたの足の状態は太ももの骨を内側に回すのは簡単でしょう?でも外側に回すのは?」
「あれ、やりにくい。膝が曲がっちゃう。え?わたしも股関節固くなってきている?」
「その通りです。老化が進む前に、動かしながら矯正していきましょう」
という感じで、ご自分にそれ(老化現象)が起きていることに気づいていない方がほとんどです。
でも彼女たちはそれを放っておくと何が起こるのか、よくご存知です。「歩けなくなる」のです。なので事の重大さを瞬時に理解し、一生懸命に体操に取り組んでくれています。
足というのは、身体の部位の中では鈍感なところです。試しに足の指を見ないで触ってみてください。
驚くことに、3本目、4本目の指などはどちらがどちらなのか、感覚的に区別がつかない方がほとんどです。
気が付いたら外反母趾になっていて、痛みが出てきて初めて気が付いたという方も多いでしょう。
東洋医学的には、足の指は1本1本、違う経絡が通っていて、非常に重要視しています。親指の異常は肝経、脾経ととらえます。親指に異常が出ると、その経絡のルート上に異常が出るので、内転筋や股関節に異常が出やすくなります。
股関節が痛い場合には、親指の調整から入ると良いということです。
足の指、足の裏の筋肉が発達するように動かしていけば、身体全体の調整・強化につながるということです。
足の状態を良く見ていくことは、とても大切なのです。
あなたの不調の根底にあるものは何でしょう?
身体全体を見ていくことが、実は一番効果的かもしれません。