逆子でお悩みの妊婦さんへ(まずはここから)

#逆子

Contents

あなたは今何週目に入りましたか?

当院のホームページ・ブログは月に450人ほどが見に来てくれています。どの記事が良く読まれているのかの統計をとっているのですが、「逆子」「女性ホルモン」「美容鍼」が圧倒的に多い状況です。

その中でやはり気になるのは「逆子」です。なぜなら「逆子」が廻ってくれるのは期間限定だから。どのような状況、週数の妊婦さんが、どのような思いで私の記事を読んでいるのかと思うと、ドキドキしてくるのです。

早い方では28週、もうすでに36週という方もいるかもしれません。

早いうちのご来院が廻る確率を高める

当院にいらっしゃる妊婦さんも週数はさまざまですが、早ければ早いほど「身体作り」の時間が作れるので廻りやすくなります。

鍼灸で逆子が廻るのは、いくつかの要因が考えられます。

1.妊婦さんの身体の状態

2.赤ちゃんの大きさ、臍の緒の長さ

3.適切な鍼灸刺激

です。一つずつ説明しますね。

妊婦さんの身体の状態

鍼灸は、妊婦さんの身体の状態を整えることで、赤ちゃんが廻りやすい環境を作ってあげることで逆子という状態を改善に導く施術方法です。

赤ちゃんには、ママの身体という環境が全てです。環境を整えて、後は自然の力、赤ちゃんの力が発揮できるように万全を尽くすというのが、当院の施術方針です。

当然妊婦さんの身体の状態はさまざまです。鍼灸刺激で改善しやすい妊婦さんの身体の特徴をあげます。

1.お風呂にきちんとつかる習慣がある(シャワーだけの習慣は身体を冷やします)

2.冷房にはあまり当たらないようにしている(寝るときもエアコンをつけたままという習慣は、身体を冷やします)

3.冷たいものはあまり食べたり飲んだりしない(冷蔵庫から直接飲み物を出して飲む習慣は胃腸を冷やします)

4.普段から散歩をしたり、身体を動かす習慣がある(家に閉じこもりがちな妊婦さんは筋力が落ちている傾向があります)

5.夜ぐっすり眠れている(トイレに何度も起きている状態でしたら、身体がかなり冷えています)

上記の状態であれば、鍼灸刺激に良い反応をしてくれることが多く、赤ちゃんは廻りやすい傾向にあります。

身体が冷えていて血行が悪く、筋力が少ない状態であればあるほど、身体作りからスタートになるので赤ちゃんが廻る環境を整えるのに時間がかかるということです。

病院で逆子と診断されたら、逆子体操を始めると思いますが、同時に「冷える生活習慣」をやめていくと改善が早くなります。

赤ちゃんの大きさ、臍の緒の長さ

赤ちゃんが廻れるのが期間限定なのは、赤ちゃんが大きくなれば廻れるだけのスペースが確保できなくなるからです。赤ちゃんが小さければ小さいほど、動けるスペースが確保されます。赤ちゃんが2000g以内から、鍼灸施術を開始した方が良いでしょう。

臍の緒の長さは短いと廻るのが難しくなりますが、医師から問題ないといわれている妊婦さんがほとんどかと思います。

また鍼灸施術を受ける前には、必ず主治医に「鍼灸施術を受けても大丈夫な状態かどうか」確認してください。子宮口が開いていないか、子宮頚管が短くなっていないかなど、こちらでは分からないからです。妊婦さんと赤ちゃんの安全が第一で、そのうえでの鍼灸施術です。

適切な鍼灸施術

今鍼灸院をお探しのようなら、「逆子の施術」が可能かどうかを問い合わせるところから始めましょう。

鍼灸師も得意な疾患はさまざまで、運動系の疾患が得意な場合、自律神経系の疾患が得意な場合、美容系が得意な場合、妊活鍼灸が得意な場合など皆違います。お近くの鍼灸院で「逆子の施術」ができない場合もあります。

逆子の施術で一番大事なのは、妊婦さんと赤ちゃんの安全です。安全の範囲で「少ない刺激で身体を良い状態に整える」ことが求められます。できるだけ「逆子」の経験がある鍼灸院を見つけてくださいね。

妊婦さんは体調が変わりやすく、注意を要します。お腹が強く張る、頻繁に張るなどの症状があれば、鍼灸施術は見合わせた方が良いかもしれません。

体調が安定しているとき、主治医から「鍼灸施術を受けても大丈夫」と言われているときに、鍼灸を始めましょう。

ただし期間は限定されています。遅くとも33週までには始めないと時間が足りなくなる可能性があります。「身体作り」は早いに越したことはありません。

鍼灸で必ず廻るの?

残念ながら「必ず廻ってくれる」わけではありません。廻らなかった症例の原因として考えられるものを、いくつかあげてみます。

1.35週過ぎてからのご来院。

2.赤ちゃんが2200gを越えているところからのスタート

3.家にいることが多く、身体を動かす習慣がなくて、筋力が落ちている

4.足の血行が悪く、お灸をしてもなかなか「熱さ」を感じない。静脈瘤が目立つ。

5.夜中トイレに何度も起きるほどの「冷え」ている状態

6.シャワーだけの生活が長かった

7.冷たいものを飲む習慣がある

8.強いストレスを抱えている

などでしょうか。あなたにも当てはまるものがありましたか?

いくつか当てはまるものがあっても、30週前後で「鍼灸施術」と「冷え対策」を始めて、赤ちゃんが廻ってくれた症例は多くあるのでご安心ください。当院の口コミ投稿も読んでみてくださいね。

身体作りとしての鍼灸

色々手を尽くしても赤ちゃんが廻らないことも、残念ながらあるかもしれません。赤ちゃんの都合もあるので、分からないことも多くあります。

ですが鍼灸で身体を動きやすい状態に整えていくと、産後の回復も早くなります。温かく血行の良い身体に整えていくのですから、無駄なことは一つもありません。帝王切開でも、自然分娩でも、自身の体力が頼みの綱です。

体力を養える身体にしていく、身体を良い状態に保つ生活習慣を身につけるというのは、長い子育てで基本となる部分です。

産後に身体の不調でうつ状態になった女性を多く見てきたので、切に「鍼灸」を「身体作り」の選択肢に入れてほしいと願っています。

あなたの「辛さ」は身体を元気にすれば、かなり軽減します。鍼灸はお役に立てると思います。

 

ページの先頭へ