4年前の鍼灸院だより3号

アスカ鍼灸治療院だより No.3        2015年3月1日
~ご縁があって来院されたあなたの幸せを願って~
“ Less is more.”より少ないことは、より多いこと。何かを少なくすると、何かを多く得ることができる。最近、意識していることです。毎日の暮らしの中で、どんどん忙しくなっていくのは、なぜなのでしょうか。より良くなるためのはずが、重荷になっていくというのは何かがおかしい。
「~しなくてはならない」とキリキリ自分を追いつめているのに、全く気付かないことがあります。
 疲れていると、全体を見渡す余裕がなくなり、目の前の事に追われ、何のためにそれをやっているのか、忙しくしているのか、分からなくなってしまいます。心身は消耗して、味覚も鈍くなり、つい食べ過ぎてしまったり。
 そんな時こそ、自分の考えをひっくり返してみてください。「~しなくてはならない」を「~しなくても大丈夫」に。思っている言葉をくるんとひっくり返してみると、視界がパッと広がります。聴こえなかった言葉も、音も、耳に入ります。ないと思っていた道がそこにあったことに気づきます。
 より少ないことを選べば、より多いことを得る。「もっと、もっと!」と加速しそうな時、何を少なくしたらいいかなと見直します。

幸せに暮らすための養生法
~プチリセットのおすすめ~
 自律神経が乱れると、食欲が亢進したり、味の濃いもの、刺激の強いもの、甘いものを好む傾向があります。結果、体重も1~2キロ、簡単に増えてしまうことも。早めに調整すれば、脂肪に置き換わる前に、排泄できます。
 鍼灸は亢進しているものは抑え、働きが落ちているところは促進するという、身体の調整機能に働きかけます。治療と併行して、食事のとり方を見直してみると、胃腸の元気を早く取り戻すことができます。
 簡単な方法として、朝食を、野菜スープまたはお味噌汁、サラダ、50グラム以内の蛋白質(魚一切れ、卵一つ、お肉、納豆など)にすることです。ポイントは炭水化物をとらないこと。炭水化物をとると、消化に時間がかかり、排泄がスムーズに進みません。そんなにお腹がすいていない場合は、蛋白質も抜く方が良いかもしれません。
 昼、夜は身体と相談しながら、食べたいものを、いつもより少なめにお召し上がりください。2~3日続けると、身体が軽くなり、元気になります。

今月のおいしいもの
葛リンゴジュース
リンゴジュース200ml・本くず粉 大さじ1
小鍋に上記の材料を入れ、混ぜながら中火にかけます。煮立ってきたら弱火にし、かきまぜ続け、どろりと透明になったら火を止めます。約3分でできあがり。
これは風邪で食欲が落ちた時、お腹の調子が悪いときに、よく作ります。整腸作用があるようで、子供の風邪にお役立ちのレシピです。

今月の気づき
自分で決めたことをするというのは、楽しいです。強制されると、嫌になる。これがヒトの心。間違っていることを指摘されると、ムッとしたり、怒ったり。これがもし、自分で気づいたことだったら、どうでしょう。恥ずかしいと感じて、良くなろうと努めるかもしれません。
 日本人には恥の文化があるようです。自らの振る舞いを顧みて、恥じらう。子供のそんな遺伝子を活かす環境になれれば良いなあ、親として。自分自身が繰り返し、そのようにして、学習していく姿を見せるだけですが。
 指摘するのも、批判するのも、責めるのも簡単です。私たちはその方法に慣れているから。あまり効果がないことも、分かっています。お互い、イライラして終わってしまったり。
 対話を通して、見えてくるものを大事にしよう。ゆっくりいくことが、実は早道だと、子供を見ていて思います。

治療理念
敬天愛命(けいてんあいめい)
天=宇宙の原理を敬い、生命を愛おしみ、生命の可能性を信じるという意味をこめています。
宇宙の原理のひとつに、「陰陽の法則」というのがあります。この宇宙に存在している全てのものは、二つでひとつ、つまり違う性質のものを併せ持つ存在であるということです。
光と闇、コインの裏と表、心(目に見えないもの)と身体(目に見えるもの)、苦しみと希望など。
私の鍼灸治療は、経絡(気の流れ)を、筋肉の状態で判断し、ツボを選定し、それぞれの経絡の色のシールを貼り、筋肉の緊張を緩めるということをメインにしております。
目に見えない経絡の状態が、目に見える筋肉に反映できるという点が、非常におもしろいものです。施術を受けている方も、緊張が緩むのを即座に感じることができ、胃腸が活発に動きはじめることもよくあります。
治療を通して、ツボと内臓の関係を体感することができます。身体はいつでも良くなろうとしていることを感じるのではないでしょうか。
心身一如という言葉があります。心と身体はひとつという意味ですが、心が弱っているときは、身体にも相当なダメージがあります。まずは緊張している身体から緩めていくことが、良い循環を促す一歩です。