産後女性の身体考
赤ちゃんの小さなお顔のつぶらな瞳を見ながら、心の中でつぶやいていました。
「ママはあなたに会うためにすごく頑張っていたよ」
妊娠ご希望の時期から思い返して、こうして赤ちゃんを実際に抱くと不思議な気持ちになります。
何もかもが変わる産後の女性の身体
本日は産後の女性がいらっしゃいました。
彼女とのお付き合いは「妊娠希望の身体作り」からで2年程になります。
産後とは思えないほどのスレンダーな体型を維持されていましたが、やはりお腹、骨盤周りはゆるゆるの状態です。
これは自然なことなので、お腹を締めようと自己流の腹筋などを始めないでくださいね。
産後の女性の身体というのは、産前とはかなり様子が違うのです。
無理して腹筋などを頑張ると、膣口から子宮が出てきてしまうこともあるのでご注意。
産後は関節がゆるゆるの状態になっている
産後はホルモンの影響で関節が緩い状態です。
手も足も骨盤もすべてがゆるゆるの状態。
これはちょっと無理をすると、すぐに歪みが生じ、筋肉の疲労も出やすい状態なのです。
ですが赤ちゃんは待ったなしです。
睡眠時間もまとめて取れないし、授乳、おむつ替えがエンドレスに続きます。
洗濯物も山盛りですしね。
この時期は赤ちゃんが眠る時には一緒に寝て、少しでも身体を休めてください。
産後は腱鞘炎や腰痛になりやすい
関節が緩いために、ズレやすく、抱っこなどで手の炎症が起きやすくなります。
また前かがみになって長時間授乳するため、腰痛も起きやすくなります。
なるべく早く緩んだ身体を元に戻したいですね。
そのためにはまずはコアの筋肉を少しずつ体操で復活させていきます。
骨盤底筋や腹横筋、多裂筋、横隔膜の働きを戻してあげるのです。
これらの筋肉の共通点は呼吸と連動して動くことです。
産後の体操
まずは仰向けになりましょう。
産後は重力の影響を受けない仰向けでの体操がおすすめです。
お尻をゆっくり上げていきます。
腰が痛い場合は無理せず痛くない範囲でスタートしましょう。
ゆっくり上げてから、お尻を上げたまま息を吐きます。
この時骨盤底筋が働き始めます。
呼吸を楽にしてゆっくりお尻を下げていきます。
背骨を1個ずつ床につけるようにゆっくり下げて、また同じように上げていきます。
細かいところは割愛していますが、こんなイメージで体操を続けていくとコアの筋肉が育っていきます。
産後の美容鍼&整体
産後は血液をたくさん使ったあとで、また授乳でたくさん血液を必要とする時期です。
この時期は「補血」機能を高めるために、胃のツボを多く使います。
また血をたくさん使うために眼精疲労になりやすく(クマもできやすい)、肩こりが常にある状態です。
目の疲労を取るための美容鍼も最適です。
整体はコアの筋肉を育ててつつ、股関節、骨盤の歪み調整がメインになります。
もしあなたが産後で体調がいまいちの場合はご相談ください。
お力になれると思います。
赤ちゃん連れでも大丈夫?
誰かに見てもらえる日があるのなら、やはり預けられる日にご予約を入れることをお勧めします。
難しいようでしたら、布団に寝かせられる生後半年くらいまではご一緒でも大丈夫です。
赤ちゃんがハイハイ出来るころになると、もう赤ちゃんはじっとはしていません。
院内は赤外線やコードなどもあり、どうしても危なくなってしまうので、同行は難しくなります。
小さな子どもがいるママのために全面的に子連れOKとしたいのが本音ではありますが、1人治療院ゆえ子守が出来る環境を準備することができません。
ご期待に添えず誠に申し訳ございません。
どなたかに赤ちゃんをみてもらえる日にいらしてくださいね。