顎周りの痛みでお悩みの方へ
【ケース1】高校生の顎関節付近の痛み
先日高校1年生になるお子さまのママから、こんなお悩みを相談されました。
「先生実はこの子、ずっと噛むと痛いって言ってて。○○大学の病院にも診せに行って。異常なしと言われたのですが、ずっと痛むらしくて。どこに見せたらいいのか分からなくて」
この子は4年前から定期的に2週間に1回来ている子です。
見てみると片側の顎関節のあたりが、噛む時に痛むようです。
「ガム噛んでるのかな?」
「そうなんですよ!朝学校行くとき毎日噛んでいます」とお母さま。
ガムの噛みすぎで顎の筋肉に負担をかけ過ぎているようです。しかも片側だけ多く噛んでいたようです。
「頬杖つくのかな?」
「いつもついています」
これも顎関節に負担をかけるのです。
これらの習慣をやめてもらい、週1で3回ほど顎関節周りの鍼を続けて、今は痛みがなくなっています。
【ケース2】歯科治療の麻酔後の顎の痛み
「先生、今日は顎周りの鍼をやめておこうかなと思って。」
彼女は美容鍼を定期的に受けて2年以上になる50代の女性です。
「どうしました?」
「今歯の治療していて。麻酔した後から、ずっと顎のこのあたりが痛くて。歯医者さんにも見てもらったんだけど炎症は起きていないって言われて。でもずっと痛むんです」
触ってみると部分的に痛む部分があります。
痛みがあるため、歯の治療も進めない状況とのことでしたので、提案しました。
「歯の治療の麻酔後の筋肉の痛みは、鍼の鎮痛作用で良くなるかもしれません。やってみますか?」
私は以前にこのような歯科治療の麻酔後の痛みへの鍼施術をしたことがあったのです。鍼はこのような痛みにも効果が期待できます。
彼女も1週間に1回の施術を3回ほど続けて痛みはなくなりましたので、無事に歯の治療も進められそうです。
鍼で対応できる痛み
2ケースとも「顎の痛み」が鍼で対応できることを、常連さんにも関わらず、知らなかったということに私はびっくりしました。
「あれあれ?意外と伝わっていないかも」
鍼は麻酔後の痛みも含め、さまざまなケースに対応できます。顎の痛みも今回のように原因は個々で違うので、その原因に対処する形で対応しています。
まずは「こんな場合の痛みはどうですか?」と相談してみてくださいね。
お力になれる場合も、そして鍼ではない他の方法をご提案する場合もありますが、お一人で悩まずにご相談ください。