自律神経の揺れを小さくする方法

#養生法

女性が「自律神経の働きが悪くなっているのかなぁ?」と感じるときって、

1.生理前後の不調

2.気圧の変化による不調

3.めまい・耳鳴り

4.頭痛

5.冷え

6.胃の不快感

7.便秘・下痢

8.寝つきが悪い・眠りが悪い

9.食欲の低下または亢進

10.動悸・不整脈

などの症状がなかなか良くならない時でしょうか。

はい、これら全ての不調において自律神経の働きが密接にからんでいます。

自律神経を安定化させるために、どのような工夫をされていますか?

当院では以下のような「養生法」をおすすめしています。

Mother Earthの養生法
1.呼吸
肩に力が入っていませんか?背中が固くなって猫背になっていませんか?
そのような身体の状態は、浅い呼吸になりがちです。
深く息を吐いてください。吐ききったら、ゆっくり鼻から息を吸ってください。大きく胸を拡げ、肋骨を拡げていく感じです。胸いっぱい吸えたら、今度は肋骨をぎゅーっと締めていくように、胸郭をすぼめながら、ゆっくり鼻から吐きます。
このような呼吸法は、自律神経の安定化につながります。1日に何回か、ゆっくり呼吸をしてみてください。

2.冷え冷え生活になっていませんか?
①最近だるさが続き、身体が重い
②身体のあちこちが痛む
③睡眠不足が続いている
④便通が良くない(ゆるゆるの便だったり、便秘だったり)
⑤冷たいビール、アイスコーヒーが欠かせない
⑥シャワーのみで浴槽につからない
⑦アイスクリームやケーキ、菓子パンなどのお菓子が好き
⑧ご飯(お米)はなるべく食べないようにしている
⑨減塩を心がけている(お味噌汁は飲まない)
⑩あまり歩かない、運動をする習慣がない
以上当てはまるものが多い方は、「冷え」ている可能性が高いです。「冷え」ると、血行が悪くなり、胃腸の働きが落ち、筋肉が固くなります。筋肉が固くなると、血行不良になり、神経を圧迫すれば、痛みが出ます。

3.生活習慣改善
当てはまる場合は、生活習慣の改善をすると、今の状態が変わります。
①冷たい飲み物(ビール、アイスコーヒー、ジュース)は控え、常温の水を飲む
②白砂糖を多く含む加工食品は、なるべくとらない。精製された糖類(ぶどう糖果糖液糖など)は、胃腸の蠕動を弱め、体内のカルシウム、ビタミンを消耗します。
③人工甘味料(サッカリン、アスパルテーム、スクラロースなど)は、なるべく避ける。人工甘味料は依存性が高く、砂糖よりもずっと甘味があり、味蕾のセンサーを鈍くして、食べ物の本当の旨みを感じられなくなるという危険があります。
④米の量が少なくなると、糖質が欲しくなります。便秘になります。ご飯を主食にし、味噌汁でミネラルと良い微生物を身体にとりいれましょう。雑穀ご飯(白米8割雑穀2割)でしたら、白米に足りない食物繊維、ビタミン、ミネラルも補給されます。
⑤サラダ油、ファストフードでよく使われているショートニング、マーガリンは「トランス脂肪酸」が多く、危険な油です。「トランス脂肪酸」は過酸化脂質や活性酸素が多く、細胞を傷つけ、炎症を起こしやすい状態を作るのです。国産の菜種油、ごま油、えごま油は、必須脂肪酸(身体の中で作ることができないαリノレン酸とリノール酸)がバランスよく含まれ、元気な細胞を作るのに必須の油です。台所の油を見直してみてください。
⑥歩いたり、階段の昇り降りをしたり、軽い筋トレをしたり、少しずつ負荷をかけることが、筋力アップにつながります。ストレッチは毎日します。毎日続けることで、疲労をためにくいしなやかな身体になっていきます。
⑦シャワーだけで済ませないで、お風呂につかります。夏は冷房がきいた部屋で過ごすことが多く、冬よりも冷えやすい環境にいることが多いかもしれません。お風呂でじんわり汗をかくと、冷えには効果的です。

長くなりましたが、まとめると、呼吸、冷え対策と食事の改善ですね。自分で取り組めること、そして知らず知らずにやっているあなたの生活スタイルが、あなたの不調の原因になっていることがあることに気づいてほしい思いで、手渡しています。

残念ながら、自律神経の働きが大きく崩れると、養生法だけでは回復しないことも事実です。経絡バランスの崩れ、首・脊椎・骨盤の歪み、筋肉の異常緊張・脳のストレスなどなど、取り除いていかなければならないところが多くあるのです。

私たち鍼灸師は、心と身体を丸ごと見てから、患部、症状をみていきます。全体のバランスを整えつつ、回復を邪魔しているとことろを見つけて調整していきます。

整体・はり・きゅうは、自律神経の働きを整えることが得意分野です。

もしあなたが辛い症状に我慢しているようでしたら、一度試してみてくださいね。

優しい刺激量で最大の効果を発揮できるよう、毎日考えながら施術をしています。

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