メンタル不調と鍼灸
クリスマスの飾りが目に入る季節になりました。これから年末にかけて忙しい日々ですね。
年末年始の予定ですが、12/31~1/3までお休みします。
前回のお正月は地震発生で怖い思いをしましたが、今年は穏やかな年始になることを願っています。
さて今年最後の通信は「心の不調から起きるアレルギー症状に鍼はなぜ効くのか?」と題して掘り下げてみますね。
ストレス反応とオキシトシン
「何かショックなことを感じる」
⇒脳から副腎皮質刺激ホルモンを出すホルモン(CRF)が放出
⇒副腎皮質から抗ストレスホルモン(ステロイド)が放出され、対応する…。
こんな流れになっています。
この急性期のストレスに対する反応が、慢性期になっていくと…副腎も疲労していきます。
結果、抗ストレスホルモンも枯渇していきます。
身体の症状としてはステロイド不足で、円形脱毛症やアレルギー症状が起きやすくなります。
ここで鍼灸刺激をすると、知覚刺激を介して脳に働きかけ、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンの分泌を増やします。
オキシトシンはCRFの分泌を抑え、代わりに抗ストレス作用をしてくれます。
副腎も回復して、ステロイド分泌も正常に戻り、アレルギー症状も収まっていきます。
オキシトシンって、本当に素晴らしい。
まさに幸せホルモンです。
メンタルの不調と鍼灸
心の不調に対して、鍼灸がどのように働くのかというのを見ていくと、オキシトシンの分泌アップ以外にもいくつかのメカニズムが存在しているようです。
今回はもう一つ、自律神経の調整という部分を見ていきましょう。
「なんだか気分が優れない…。首も肩も張って辛いなぁ。頭痛も出そう」
こんな感じで、気持ちが落ち込む時には、首肩こりというのが同時に感じられると思います。
ストレス⇒交感神経優位⇒血管収縮⇒血流が悪くなり、頭痛や肩こり、手足の冷え、しびれ等が起きます。
これが不眠、耳鳴り、めまい、眼精疲労、動悸などに発展していくのです…。
不安感や焦燥感などが起きそうですね。
首肩こりは自律神経のバランスの乱れと判断しても良いのかもしれません。
そんな状態の身体に鍼灸をすると、脳に作用して自律神経の調整が起きます。
副交感神経優位⇒血管拡張⇒血流が改善され、ぽかぽかとした身体になり、心も身体も軽くなっていきます。
お顔の整体で頚椎調整
当院ではまた首のコリに注目していて、「お顔の整体」というメニューで頚椎調整をしています。
首というのは脳と体をつなぐ部分。
神経の通り道です。
頸椎がズレていると、神経の圧迫が起こり、頭痛や目、耳、鼻の症状や、うつ症状に繋がると考えます。
首肩こりは放っておいて良いことは、ひとつもありません。
スマホを見る機会が多くなった現代は、首に負担のかかる時間が圧倒的に増えています。
また頑張りすぎる傾向のある方も、首肩こりが慢性的になっています。
今後も増えていくメンタル不調の原因の一つになるだろうなと、日々首を研究中です。
今月のおすすめはお顔の整体
「お顔の整体って何ぞや?」かと思いますので、ご紹介。
お首から上の調整をしています。首肩こり、顎周りの筋肉の緊張を感じている方にはお勧めです。
お顔・頭・首は、脳とかなり近い部分。
感情に左右され、コリもできやすい部分です。
ここを重点的に調整することで、スッキリ元気になれますよ。
オプションメニューにて、3000円で体験できます^^。