症状改善のための第一歩は歪みを取ることから
「痛み」や「不快な症状」で日々悩まされるようになると、そこにばかり意識がいきます。
ですが実は「痛み」を感じていないところに、根本的な原因が隠れていることは往々にしてあります。
腕が上がりにくい
この問題、ある年齢を過ぎると大体の方が体験します。
「四十肩?五十肩?」
腕を上げようとすると、肩から腕にかけての痛みが出て、思うように上げられないのです。
肩関節に炎症がある場合もありますが、多くは整形外科で検査しても異常は見当たりません。
実はこれ、腕を上げるための環境が整っていないことから起きています。
子ども時代から姿勢の問題は発生している
猫背。
スマホ首。
今はこんな姿勢が定着してる方が増えています。
小学校のPTA役員をやっていた時期、来賓席にて卒業式に参加したことがあります。
子どもたちの真横の位置にあり、一人ひとり目の前を通過して舞台へ上がるのです。
そこで驚愕の光景。
なんとほとんどの子が、頭・首が前へ出ているスマホ首状態だったのです。
肩甲骨は開き、前肩になっていて、頭が前へスライドし、その状態で前を向いている。
ランドセルが悪いんじゃないの?!って正直思いました。
重いランドセルを背負った姿勢を思い浮かべると、みんな前かがみになっています。
それからタブレット、スマホ、PC等で、動画を見たり、ゲームをしているうちに固定化していくようです。
今はオンラインの授業も検討されている時期だから、なおさら姿勢は悪化傾向にあるかもしれません。
肩甲骨動いていますか?
私たちの日常は子ども時代から、前かがみの作業が多く、肩甲骨が開いていて、前肩になりやすい状態です。
肩甲骨は、体幹と腕をつなぐ「滑車」のような役割を果たしている骨です。
体幹を軸として、肩甲骨を介して、腕はスムーズに動くわけです。
この時肩甲骨が外へ開いてズレていると、うまく「滑車」の役目が果たせなくなり、腕は上がりにくくなります。
肩甲骨を寄せよう(元へ戻そうとしても)としても、うまく筋肉が使えず、弱っている場合が多いのです。
外へ開く作業が多くて、寄せる作業はあまり経験していないから、筋肉が弱っているのです。
ある年代を過ぎると、この筋肉の弱化が進み、痛みを伴うようになるのです。
さらに体幹の筋肉も弱っているので、腰痛も併発します。
人に与えられた機能を見直そう
元々は自由自在に動ける身体を与えられて生まれてきました。
そばにいる犬も、我が子も肩甲骨を自在に動かし、自由に見えます。
大人は日々の作業で、歪みを作り出し、気が付かないので放置し、やがて「痛み」に苦しむようになります。
私は「痛み」の原因になっている歪みに着目し、弱体化している筋肉を見つけて、そこがきちんと動けるようになるための整体をしています。
そして弱っている筋肉、硬くなっている筋肉に鍼を入れることで回復を促します。
体操を教えてセルフケアを同時に進めてもらいます。
本来の機能を戻すための一連の施術の流れです。
大丈夫です。
筋肉はいくつになっても成長してくれるので、正しい使い方を学べば、もっと自由な身体が手に入ります。
一緒に希望を持って、改善していきましょうね。