妊娠を希望される方へ
Mother Earth(マザーアース)の妊娠・出産への身体作り
わたし自身が3年間無月経だったことがあり(17歳~20歳)、それからも生理不順がたびたびということを繰り返していました。21歳の時に月経が再来したのは、鍼灸の先生に経絡を調整してもらってからです。生理不順になるたびに、調整してもらい、24歳で無事妊娠、25歳で長男出産を迎えました。わたしは今でも先生に感謝していて、その先生の「経絡調整」の方法を5年間かけて修得しました。
1.冷えているところ、筋肉が弱っているところを動かしていきます
2.内またの部分は、子宮と関連が深いです。内またの筋肉が緊張が強かったり、またはあまり使えていなくて弱っていたりすると、子宮に影響します。正しく使えるように歩き方のチェックと矯正をします。
3. 不妊で悩む女性は、お尻の筋肉が緊張している方が多いです。お尻の筋肉が固いと骨盤の歪みを引き起こし、子宮の位置の歪みにつながります。仙骨の調整や、お尻の筋肉、太ももの筋肉を緩めていきます。セルフケアも必ず覚えていただき、毎回宿題を出しています。
4. 睡眠が充分に取れていなかったり、0時過ぎに就寝などの夜型生活を続けて、自律神経のバランスが崩れているケースも多いです。自律神経のバランスは、内分泌系に大きく影響します。ホルモンバランスを整えるためにも、生活の見直しを図ります。
5. 経絡バランス(気の流れ)ががたがたになっている女性のお腹は、固いです。お腹は植物で例えると「根っこ」の部分にあたります。根っこがしっかり充実していることが、元気な卵子を育てます。鍼灸で、経絡バランスを整え、お腹に力を集めていきます。
1.卵子のお話
わたしたちは生まれたときからすでに200万個の卵子を持っています。思春期に入るころには30万個くらいに減っていて、排卵が安定してくると、基本的には毎月1個の周期で排卵します。
1個の卵子が排卵するまでに、どのくらいの時間が必要かご存知ですか?原子卵胞が卵子に成長するまでに約200日はかかります。200日間の女性の体調に影響されるということですね。もしも今月妊娠したとしたら、それは200日前からゆっくりと成長をとげた卵子が排卵し、精子と出会って受精し、着床したということです。
2.精子のお話
それでは精子はどのくらいの時間をかけて育つのでしょう。精子は精巣で約70日かけて、成長し、体外に射精されます。精子は2か月くらいの男性の体調に影響されるということですね。精子の元になる精祖細胞は細胞分裂を繰り返し、成長すると、精細管に進み、精巣上体に入ります。ここで10~20日かけて、成熟し、子宮に向かって進む力や、卵子に入り込む力を蓄えるのです。
3.受精時の卵子と精子の数と寿命
卵子は通常1個です。そして受精可能な時間は排卵されてから、約1日。対して精子は1回の射精で1億~4億個程度です。寿命は4~5日、中には1週間近く生き残る強者もいるようです。
卵子と精子の寿命から考えると、タイミング療法を試みる時には、排卵チェッカーで薄く反応がでたころから、性交渉を持った方が良いということです。
4.妊娠する力
卵子も精子も身体の一部分です。そして生殖器官というのは、非常にデリケートにできています。ストレスが強いと、人間の身体は、次の生殖活動へエネルギーを回さず、もっと生きるのに不可欠な臓器へエネルギーを回していきます。限られたエネルギーを一番必要なところへ配分していく本能を持っています。いまあなたの身体にエネルギーは十分に蓄えてありますか?
5.東洋医学ができること
西洋医学、高度生殖補助療法(体外受精や顕微授精)ができることは、精子と卵子の物理的な距離を限りなく近くしてあげることです。またはホルモン剤を使用して、自然周期であれば通常1個の排卵を、一度に多ければ10個以上も排卵させ、体外に取り出し、受精させ、胚盤胞まで分割を進める技術があります。ただし、そこまで進めて移植をし、着床できるかどうかは、人がコントロールできるところではないのが今の時点です。
東洋医学ができることは、卵子のお母さんである女性の身体を整えることです。1個の卵子が排卵されるまで200日かかることを思い出してください。その間に定期的にはり・きゅう治療を受け、自律神経のバランスを整えます。整体とストレッチで筋肉の過度な緊張を緩め、脊柱、骨盤の歪みを矯正します。同時に食事を改善し十分な栄養素を取り入れ、妊娠・出産が可能な身体を育てていきます。生理周期の乱れがある方、体温が低い方、肩こり、腰痛、頭痛など不定愁訴で悩まされている方は、妊活をしながら、調子が良くなってくるのを実感されるでしょう。身体と心の元気が、赤ちゃんへつながる卵子を育てます。赤ちゃんへつながる卵子を育むために、できることはたくさんあります。