Mother Earthの由来
当院はMother Earthという名前で活動していますが、今回はこの名前の由来のお話です。
2005年の古いお写真、ご覧ください。
弟の結婚式での1シーンです。
向かって左側が29歳の私。
顔がパンパンに張っています(笑)。
後ろに父。
美人の義妹(花嫁さん)。
そしてこちらの白いスーツの女性が、私の母。
この母が我が家の治療院スタートのきっかけとなったキーパーソンです。
母がすべての始まりだった
昔から父は腰痛で何度も苦しめられる人生を送っていました。
若い頃に発症した椎間板ヘルニアをきっかけに、ことあるたびにひどいぎっくり腰と坐骨神経痛に悩まされていました。
ある時、またひどい腰痛になり、歩くのもやっとという状態に。
なかなか治らず、病院、接骨院、鍼灸院、様々な所へ行ったようです。
たまたま行った整体院で、父の腰痛は劇的に回復します。
それが五味式骨盤調整所。
連れて行った母はそれを目の当たりにして、決心します。
「私がこれ(骨盤調整)を学んで、お父さんにやってあげよう。彼のようなひどい腰痛でも治る技術なのだから、これで救われる人はたくさんいるはず。これを仕事にしよう!」
父を治したい気持ちだけでなく、自分も骨盤調整所を立ち上げることを視野に入れているのがすごいところだったと思います。
彼女は30代後半にこの技術に出会い、研修を受けながら、すぐに自宅(毛呂山町)で骨盤調整所を立ち上げます。
どんどん増えていくお客さま
ご近所の方が看板を見て、集まるようになっていきます。
ひどいぎっくり腰を始め、慢性腰痛、坐骨神経痛を長く患っている方。
口コミであっという間に広まり、3ヶ月後には若葉駅前のマンションの1室を借り移転します。
そこでもどんどん増えていくお客様。
仕事がない週末に父も手伝っていましたが、やがてそれだけでは対応できないほどの数になっていきます。
「お父さん、仕事辞めて一緒にしよう!」
こんな風に父を巻き込み、我が家は整体院を生業にしていくことになりました。
母がスタートした時、私は中学生。
ずっとその様子を見ていました。
父、40代半ばで鍼灸学校へ入学
脱サラした父。
本格的に学びたい気持ちが高まり、国家資格を取得するために東京の鍼灸の専門学校へ入学します。
その1年後、私も後を追うように同じ学校へ入学。
この間母は働きに働いて、私たちの学費を作ってくれました(2人合わせて1千万くらい!)。
輝いていました。
父の腰痛は良くなり、ますますパワフルになった母を中心に私たち一家は希望でいっぱいでした。
やがて2人の弟たちも同じ専門学校へ。
今はみんな開業鍼灸師として働いています。
Mother Earth誕生
さて話は2017年に。
新潟に15年ほどいましたが、埼玉に戻って来て新たな鍼灸院を立ち上げる時。
「どんな名前にしようかな?」
うんうん、悩んで出てきた言葉はMother (母)でした。
なぜなら私はその頃4人の子を持つ母になっていました。
母である自分というのが、自分のアイデンティティーでした。
そしていつも意識していたのが、母が立ち上げた治療院業のストーリーです。
出発点はいつもここ。
これがなければ、私たちは鍼灸の道に進むことはなかった。
母から娘である私へ引き継がれた治療院という生業。
そして今、私の3人の娘たちも「将来の夢は?」と学校で聞かれれば
「鍼灸師です!」と答えるように。
ありがたいことです。
母から娘へ、3世代の絆ができつつあります。
Mother Earthの由来
母から受け継いだ施術を、私も母となって施術の現場で活かし、さらに鍼灸を目指す娘たちへもその技術を繋いでゆく。
そんな願いを込めています。
大地に足をつけ、手にある技術を活かして生きていきたい。
Mother Earthにはそんな3世代の想いがあります。
これからもどんな形で発展していくのか。
苦しい症状や、お悩みを持つ女性に寄り添える治療院でありたい。
期待にお応えできるよう、これからも学び続け、還元していきますね。