Mother Earth誕生経緯2
2016年7月埼玉県へ引っ越す
さてさて「不安適応障害」という名の自律神経失調症状を抱えた私は、この時自信という自信の一切を失います。
目の前のことをこなすことで精いっぱい。
それでも不思議なもので、必ずまた治療院をすると信じていました。
なぜなら私に出来る仕事はこれ以外ないから。
鍼灸師の仕事だけが私を活かす可能性を持っている。
ボロボロ状態でも信じていました。
だから震えながら、実家の庭に治療院を建てて、治療院を再開します。
2017年1月Mother Earth誕生
埼玉県に引っ越して半年後、無事に小さな焦げ茶色の治療院は出来上がりました。
実家の土地を借りての建設だったので、治療院に有利な場所ではありません。
そう、そこは周りは畑。
駅から徒歩30分という場所なのでした…。
ですがその頃の私は自信ゼロ以下。
「お客様が来ないのは、この不便な場所のせい」と言い訳をして、誰も来ない治療院でただただブログを更新しては待っていただけでした。
「(お客様に)来てほしいけれど、怖い」
そんな気持ちがありました。
何しろ、施術中に息苦しくなり、電話に出ることが出来なくなり、廃業…という悪夢のような体験を更新できていません。
「私大丈夫かな…」というのが本当の気持ちでした。
誰もいない治療院にさすがに焦る
そんな状態でしたが、何か月も誰も来ないのでさすがに焦り始めました。
新潟では看板を上げて、ママ友や近所の人に紹介すれば、すぐに来てくれるという感じでした。
ここでは知り合いゼロ。
ご近所もほとんどいない状況。
どうやらここでは前のようにはいかないみたい。
そこで私は治療院経営という未知の分野を学ぶことにしたのです。
東京に学びに行く日々スタート
何もしなければ、パートに行かないといけなくなる‥。
でも私、この仕事しか出来ない。
何とかお客様に来てもらえる治療院にしないと、先がない!
そんな危機感からついに立ち上がり、東京へ学びに行く日々が始まりました。
すると不思議なことにポツリポツリと、お客様からご予約が入るようになったのです。
初めてのお客様
Mother Earthとして最初に施術した時は、震えていました。
今でも覚えていますが、最初に来てくださったのは60代の腰痛の方でした。
数か月ぶりの施術。
心の動揺が手の震えに出ます。
呼吸がおかしくなるんじゃないか、ちゃんと仕事ができるのか、ぐるぐる恐怖心と戦っていました。
ところが突然、何度目かの施術の際に気づいたのです。
自分に矢印を向けている限りは、この恐怖心からは逃れられない。
だけれど目の前の方の苦痛を取り除くことに集中すれば、私はいくらだってやれる。
本来の私に戻った瞬間でした。
施術が喜びだったのは、苦痛を取り除く具体的な方法を持っているからです。
それをすれば良い。
大事に抱えていた「不安適応障害」は、こうして終わったのでした。