女性ホルモンバランスを整える

#養生法

日々女性の身体に触れて施術をしていると、骨盤、後頭部、お腹、足の感じ、肌の質感、お顔などの変化を手で感じます。

 

生理前後や、生理がもう終わっている女性の身体、同じ方でも毎回時期によって状態は違います。

 

女性が調子よく暮らせるときは、「視床下部ー卵巣ー子宮」の連携がうまくいっているとき。これって当たり前なことなのですが、この連携がうまくいくには数々の条件を満たさないとうまくいかないのです。

 

まず「女性ホルモン」はどこから出ているか、ご存知でしょうか?「子宮」と思っている女性が結構な数でいましたが、答えは卵巣です。

 

そしてこの卵巣へ「女性ホルモン」を分泌するように指令を出すのが脳にある視床下部です。

 

この視床下部は「自律神経」の司令塔でもあります。

 

何らかの「ストレス」を感じると、自律神経の働きも悪くなり、「生殖」へのエネルギーは後回しになって「女性ホルモン」の分泌バランスが崩れます。生理不順やさまざまな不調が出てきます。

 

この場合の「ストレス」はさまざまです。精神的なプレッシャー、不安、焦り、怒り諸々の感情はもちろん、季節の変化による温度差、エアコンによる季節外れの暑さや寒さ、乾燥。夜更かしを続けるなどの不規則な生活リズム。または甘いもの、冷たいものを日常的にとる身体を冷やす食生活。

 

最近ご新規の方で多かったのは「シャワーだけ」生活が長くて、身体が冷えてしまって「睡眠の質」が落ちているパターンです。

 

このようなことが生理不順、またさまざまな不調につながるのです。

 

そもそも「女性ホルモン」は一生で分泌される量は決まっているそうです。わずかティースプーン1杯程度という、わずかな量と言われています。

 

非常に微量なバランスの世界が、身体の中に存在しています。

 

そして閉経を迎える50代ではほとんど分泌されなくなります。

 

でも女性は女性らしい姿のままでいられるのです。なぜなら卵巣からの女性ホルモン分泌がなくなっても、副腎から女性ホルモンの代わりの働きをするホルモンが分泌されるようになるからです。

 

大事なのはバランスがとれる身体を維持する環境を整えてあげること。

 

「モヤモヤすることにはあまり近づかない」

「お風呂にきちんと入る」

「好きなことを大切にする」

「自分の心を大切に扱う」

「身体を動かす」

などなどを伝え続けて20年以上が経ちました。

 

育児も基本的にこの方針で来たので、子どももかなり自由に暮らしています。

「嫌なことを我慢して頑張って」よりも「苦手なことはそっと置いておいて、好きなことをとことん楽しんで」と正直思っています。

自分の気持ちや意志がないところには魂が入らないですから。

子どもたちを見ていても、本当に自分が伸びるところであれば、多少面倒な気持ちや、または恐れがあっても、どうにかこうにか進んでいっているようです。

 

本当にこれが大事だと思っています。

副腎も視床下部もストレスに弱いですから、快適に暮らせるよう、良い意味で「自分大事」で生きていきましょうね。

 

あなたの健康と幸せを祈っております。

 

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